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お嫁入菓子

2013-12-08

LIFE

今日もお客様から頂きものをしました

お嫁入菓子です

今の時代、ご自宅から新婦様が出られることは少なくなりました

式場さんへ直行する方が殆んどなのですが
この地方(尾張・岐阜)独特の風習も残っています
その場合ご自宅から和装での出立時に

家の二階や屋根から駄菓子を撒く
それが現在では、玄関先などで袋詰めした菓子を手渡し
みたいな感じに変わってきたようです

そうすれば小さな子供や、お年寄りにもまんべんなく渡せる
ある意味平等なシステムになっているのですが
本来の菓子撒きは、我先にと奪い合うように(笑)って感じでした

私たちの子供の頃は、嫁入りが有ると聞けば
自転車で駆け付けて、お嫁さんの顔を見る事もなく
一目散にベストポジションを確保するのです
縁側の場合は最前列で、二階からの場合は前から3Mくらいの場所

これは縁側からだと、菓子を撒いても目の前に落ちることが多く
二階からだと屋根にひ掛からないように遠くへ投げる
そんな子供なりの経験値がモノをいいました

したがって低学年の頃は身長もないので下にもぐる戦略に出て
高学年になると、運動神経も発達してくるので
上空を飛来する菓子をダイレクトにキャッチする

なんて高等技術をマスターするのです
獲得した菓子はジャンパーの上を少しだけ開けて
カンガルーみたいにどんどん中に放り込む

もちろん、ジャンパーの裾はズボン(当時はパンツとは言いません)
の中に入れて落ちないようにする
しかし、子供の事はバンド(ベルトとは言いません)をしてないので
入れすぎると、ズボンのゴムが緩いのでこぼれてします・・・・

こんな滑稽なことを全力でやっていたような気がします
何しろお菓子なんてものが貴重な時代
袋菓子を母親が買ってきても、三等分(三兄弟でした)するので

常に取り分は決まっています
しかし、この嫁入りの時はまさに自由競争
要領の良いガキ(子供というよりは、こっちの方が)だけが
ジャンパーを満杯にして、意気揚々と家に帰るのです

そこで改めて戦利品(お菓子)を並べて自慢する
俺はこんなに取ったんやぞ!  みたいな
これぞ、昭和30年代後半から~40年代の日常風景です

なんだかお客様に嫁入り菓子のお裾分け頂いたら
いつの間にか、子供の頃の気分にタイムスリップしました
認知症の老人が、子供の頃の記憶だけは忘れないって
話を聞いたことがありますが、何だか分かるような気がしますね

今では式場さんでも、人気の演出のひとつになっているようです
花嫁さんが自宅から出ることは少なくはなりましたが
これからも残していきたい日本文化ですよね

改めて、ご結婚おめでとうございました
本日は嫁入り菓子まで頂き、誠にありがとうございました

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