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NHKの大河ドラマ
いだてん~東京オリムピック噺が最終回を迎えました。
低視聴率と、出演俳優の不祥事などで、とても評判が良いとはいえませんでしたが
初回から最終回まで欠かさず見た、久し振りの大河ドラマでした。
物語のスタートが日本のオリンピックの創成期なので
興味深く見始めましたが、殆ど知らなかったこともあり、登場人物も知らず・・
しかし、シベリア鉄道を延々と乗り継いでストックホルムまで出かけた
マラソンの父 金栗四三
最初は選手二人で、しかも自腹で参加という信じられない時代でした。
IOC委員で、柔道の講道館の創始者にして、オリンピックに生涯をかけた
嘉納治五郎・・・英語も話すほどのインテリでした。
その辺りの描き方が、あちこちへ飛んだので
そこで挫折した視聴者も多いようですが
物語は戦前のロスアンゼルスオリンピック。
世は第二次世界大戦前の不穏な時代で、アメリカ社会での日系人も苦難の時代。
そこで一躍脚光を浴びたのが、水泳ニッポンの大躍進!
次のオリンピックでは、有名な 「前畑ガンバレ!」で
NHKの実況中継で、日本中がスポーツに触れる時代に
前半の金栗四三から朝日新聞の記者の田畑政治が後半の主役に
従来の大河ドラマのように、歴史上で名の知れた人物ではなく
資料や映像も沢山ある現代のリアルな主人公ですが、無名なので誰だ?
しかし、これはドラマを見ていると分かるのですが
表舞台で活躍するのがスポーツ選手
その舞台を整える為に、全身全霊で縁の下の力持ちとして苦難に立ち向かうの彼らこそ、日本のスポーツ界の主役だったと思います。
最終回は前日の雨が止み、日本晴れとなった10月10日の開会式
7万人以上収容の旧国立競技場での開会式
最終聖火ランナーは無名の早大生
原爆投下の日に誕生した坂井義則選手が大抜擢
聖火台から見下ろす選手団と大観衆
ハイライトはマラソンの3位の銅メダル獲得の円谷幸吉
※彼は、その後過度の期待をかけられて不幸な最後を遂げています。
金メダルは、2体幹連続でエチオピアの裸足のアベベ
※実は裸足で走ったのは、4年前のローマオリンピックです。
初めて採用された柔道では、4階級中3階級で金メダルの日本ですが
無差別級は、オランダのアントンヘーシンクに神永昭夫が敗れて
日本柔道のお家芸が、世界のJUDOになるきっかけとなりました。
忘れてはいけないのは、同じくこの大会から採用された女子バレー
東洋の魔女
全日本といっても、当時は日紡貝塚(ユニチカ)の企業チームです。
大松監督の猛練習や、回転レシーブなど
背の低い日本選手が世界に勝った歴史的な日です。
その後のバレーブームは男子にも火がつき
松平監督率いる男子チームはミュンヘンオリンピックで金メダル!
テレビアニメにもなった ミュンヘンへの道
Aクイック、Bクイック、時間差攻撃など多彩な攻撃と
フライングレシーブを編み出した日本バレーの全盛時代です。
私は中学~高校とバレー部で、完全にその時代の真っ只中でした。
こうして見ると、このドラマはもっと評価されてもよいと思うのですが
従来の大河ファンには辛かったかも知れませんね
毎回見どころがあり、最終回に見事に伏線の回収がされたのもお見事。
来年は岐阜もご当地としてクローズアップされている
麒麟がくる!
定番の戦国モノなので、そこそこの視聴率は期待出来そうです。
こちらもやる前から不祥事でつまづきましたが・・・・
楽しみにして観たいと思います。
2020年 東京オリンピック
こちらも、先人の血の出るような努力に想いを馳せて
テレビ観戦をしたいと思います。