- HOME >
- Owner's Blog
今日は朝一から珍しく携帯が鳴り
着信を見れば、同級生のKくん
滅多に電話なんか掛かってこないので
来月にやる、高校の部活(県岐商バレー部)
の飲み会に、一度は欠席の返事だったけど
「やっぱり参加するわ!」
ってことかと、たった数秒で早合点。
おはようとも言わず
同級生ならではの「おっ! 何だった?」
と軽い応答をして、相手の声を待っていると・・・
電話の向こうから聞こえてくる声に聞き覚えがなく
か細い女性の声で
「いつもお世話になっています、Kの家内です」
その瞬間、何が起きているのか?
頭の中がぐるぐると廻って
奥さんの次の一言を無言で待っていると
「実は、昨夜主人が亡くなりました」
晴天の霹靂ともいうべき言葉を聞き
返す言葉も失っている自分
そんな馬鹿な・・・
つい先日も、飲み会のお誘いメールをしたばかり
しかし、残念ながら今回も不参加の返事。
聞けば一年半前から闘病生活。
その直前には、近くのビアガーデンでの飲み会に参加。
そこで逢ったのが最期となりました。
半年に一回飲み会を開催していて
その都度メールで誘うのですが
その後は、予定が合わないとの理由で不参加。
来月の飲み会も誘っていましたが
今回も不参加のメール。
しかし、今になって見返してみれば
几帳面なKくんには珍しく、誤字が混じっていました。
その時は何も思わなかったのですが
今朝の奥さんの一言ですべてが理解できました。
「出不精の主人を毎回お誘い頂き、本当に感謝しています」
「いつも参加をしたかったのですが、病状が芳しくなく・・・」
「本当の事を言ってしまえば、皆に余計な心配をかけるから・・・」
「最後の最期まで、言わないでおこうと言ってました」
まさか、そんな事情があるとは夢にも思わず
相変わらず仕事で忙しくしているんだと思っていました。
それだけに、奥さんから伝えられる言葉は
正しく、Kくんの生き様そのものでした。
飾らず、奢らず、生真面目。
それでいて、芯の強い性格で、負けん気は人一倍でした。
高校からバレーボールを始めて
身長も高くないのに、セッターとして頭角を現し
始めて一年後にはレギュラーにもなりました。
気が強いので、アタッカーのメンバーと
時にはぶつかることもありましたが
Kくんの信念に基づいた行動には一理あり
主将として、チームをまとめていた自分ですが
いつも、Kくんの考えは大切にしていました。
高校の卒業後はそれぞれの道へ
それでも、同じ釜の飯を食った三年間は宝物で
その後、40年を経ても、男同士の友情は続いています。
女子と違って、いつも逢っている訳ではありませんが
何故か、絆のようなものを感じるのは
古臭い言い方ですが、 これが青春だ! と思っています。
人生80年の時代に、この歳で天国へ
遺されたご家族の思いを想像すると
本当にやるせない気持ちでいっぱいですが
彼が最後の最期まで貫き通した想いを大切に
これからも、ずっとずっと忘れることなく生きたいと思います。
人生の一時期しか、共に過ごすことは無かったKくん
いつまでも忘れないからね
故人の遺志で、近親者の方のみのお式なので
最後のお別れの言葉を贈ることはできませんが
このブログで天国のKくんに届けたいと思います。
さよならは言わないよ
また、いつの日かメンバーでバレーをやろう
その時まで、日々練習を積んでいてくれよ
あの時の、絶妙なトス回しを、もう一回見せてくれ!
ありがとう
最後の最期まで、気配りしやがって
じゃあな K